●日本最大のナギの木が立つ鹿児島県国分市「高座神社」
「これほど木におおわれているとは」
巨木から長く延びた枝が頭上一面をおおっている。
鹿児島県国分市(現、霧島市)の城山公園を後にした観光旅行者のわたしは、日本最大のナギの木がそびえるという「高座神社」をおとずれた。
高座神社は鹿児島県国分市郊外の山間の小集落、毛梨野の中にある。
鹿児島県国分市を観光旅行する人はぜったいに訪れないような場所だ。
だが、集落にたたずむ巨木、巨樹、古木が好きなわたしは城山公園を下る道端にあった案内板をみて足をむけてみた。
鹿児島県国分市城山公園を少し下ったところから、人の気配などまるでない山道に入り、しばらく進むと山の中の集落、毛梨野にたどりついた。
その集落の隅、山の斜面にひろがる森に高座神社はあった。
神社をおおう木々の中でどれがナギの木かはわからなかったが、たしかに大きな木が二本ほどあった。
その大きな木からは枝が長くのび、高い天井のようにわたしの頭上一面をおおっていた。
まるで、一本の木から延びた枝だけで頭上全てをおおっているかのように枝は長く広くのびていた。
その木々のもつ力の深さに圧倒されてしまった。
鹿児島県国分市観光旅行のいい思い出となった。