●のどかなJR九州・肥薩線「日当山駅」(鹿児島県姶良郡隼人町)
温泉地にある駅とはどんな感じだろうかと、鹿児島県姶良郡隼人町(現、霧島市)の日当山温泉にあるJR肥薩線「日当山駅」に向かった。
「のどかでいいなあ」
無人駅である日当山駅をおとずれると、列車が来るまでまだ二〇分もあるのに、ホームでは列車を待ちながら談笑するおじいさん、おばあさんの姿があった。
日当山駅は日当山温泉のはずれ、木々におおわれた山すそにあり、駅舎のない片面ホームだけの駅。
ローカル線の駅だけに小さいことは予想していたが、温泉という観光旅行地の玄関口だけにもう少し大きいかと思った。
●笑い声がひびく鹿児島県姶良郡隼人町「日当山温泉公園」
春の暖かな陽ざしがふりそそぐ緑の芝生がひろがる公園では、パークゴルフを楽しむおじいさん、おばあさんたちの笑い声がひびいている…。
その後、わたしは鹿児島県姶良郡隼人町の北部、日当山温泉にある「日当山温泉公園」までやってきた。
日当山温泉公園は天降川沿いの河川敷に広がる大きな公園。
「温泉」、「公園」というわたしには好ましい言葉が連なる名前が気になりやってきた。
「日当山温泉公園」に観光旅行客の姿はなく、地元のご年配の方の姿が目立つ。
芝生ひろばでボールを追うおばあさんの手に握られたスティックには、丸に十の「島津マーク」が彫られている。
パークゴルフにかける意気込みが感じられる。
近年、ご年輩の方々には、ゲートボールよりもパークゴルフの方が人気のようだ。
先日読んだ本には、チームプレイのゲートボールは、人間の上下関係が発生するが、個人プレーのパークゴルフは、人間関係も気にならず、気楽にプレイできるのがいいとあった。
他に公園では子供たちが遊具で遊んだり、奥様方が花見をしたりとおとずれる人が多く、小春日和の一日を皆、思いおもいに楽しんでいた。