蒲生の大クス(大楠)~鹿児島県姶良郡蒲生町観光地・旅行スポット~

日本一のクスの木「蒲生の大クス(大楠)」へ

「日本一」と言ってもいろいろな見方があるのかもしれない。

鹿児島県姶良郡蒲生町にある日本一のクスの木「蒲生の大クス(大楠)」をおとずれ、ながめていたとき、となりにいた団体客のおじさんたちのこんな会話がきこえてきた。

「どこそこにあるクスの木の方が高くみえるなあ」

「ここ(蒲生の大クス(大楠))は高さではなく、幹の太さが日本一だけんね」

本当かどうかは知らないが、同じ木でもいろいろな角度からみた「日本一」があるのかもしれない。

木だけに限ったはなしではないだろうが…。

三月中旬、日曜、昼下がり。

鹿児島市街地から約三〇キロと、ほど近い鹿児島県姶良郡蒲生町にある「蒲生の大クス(大楠)」までやってきた。

鹿児島市から畑の広がる吉田町をぬけ、武家屋敷のつらなる蒲生町の中心部をすすみ、蒲生の大クス(大楠)がそびえる八幡神社にたどりついた。

蒲生の大クス(大楠)は境内の隅のほうにどっしりと横たわっていた。

そばにある案内板によると、蒲生の大クス(大楠)は樹齢千五百年、高さ三〇メートル、根廻り三三メートル、テレビの時代劇や、ビールのコマーシャルにも登場したことがある。

蒲生の大クス(大楠)には、日曜だが、おとずれる人はさほど多くはなく、家族連れや年輩の夫婦などがもっぱらだ。

目の前にそびえる蒲生の大クス(大楠)のいいところは、屋久島にある縄文杉などのように山を必死に登ったりしなくても日本一の巨木が見られるところだ。

ナマケモノのわたしにはちょうどいい。

その分ありがたみがないのかもしれないが。

 

もっとアピールを「八幡桜公園」

「もっとアピールしたらいいのに」

鹿児島県姶良郡蒲生町の蒲生の大クス(大楠)をあとにし、蒲生町中心部を一望する八幡桜公園から街なみをながめていたわたしはつぶやいた。

八幡桜公園は、蒲生の大クスが横たわる八幡神社裏の小高い山にある蒲生の大クス(大楠)から歩いてすぐの八幡桜公園からは、黒い瓦屋根の武家屋敷が目立つなど、大クスのそびえる蒲生の街の様子がよくわかる。

いいところなのだが、人の姿はない。

蒲生の大クス(大楠)がある八幡神社境内に、八幡桜公園の場所を記す目立った案内板が見あたらないからだ。

案内するものと言えば、境内隅の方に公園があることを記す案内が小さく立つのみである。

日本一のクスの木ということで、せっかく多くの人が八幡神社を訪れているのだから、ながめのよい八幡桜公園をもっとアピールしてみてはどうだろうか。

また、八幡神社から道路を挟んだ向かいに広がる武家屋敷群も、立派な門構えや赤、紫、白の花が咲く庭があり見事だが、案内板が見あたらないせいか訪れる観光旅行客の姿はない。

武家屋敷もまた、もっとアピールしてみてはどうだろう(余計なお世話!)。

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