~過去に書いた日記をアップしました~
●海をはさんで好対照
鹿児島県の桜島一周原付の旅にチャレンジするオレ。
鹿児島市より桜島フェリーで桜島町・桜島港に到着。
さあ、一周だ。
桜島を南北で区切ると、桜島は「南半球」の方に、温泉、展望所、溶岩流など旅行観光スポットが集中している。
普通の観光客なら桜島を「南半球」からまわるだろうが、わたしのようにヒネクレ者は、何もない「北半球」から、時計まわりにまわるのだ。
まあ、最初に何もないところを走って距離を稼ぎたいといのもあるが。
桜島に来て見たが、以外にも灰は少ない。
桜島の直下なので、灰が多いかと思ったが、鹿児島市内とかわらないほど、灰を感じさせない。
桜島を一周する道路を東へ進む。
往来の少ない桜島の海辺沿いの道路を行くと、六年前、宮崎での大学生時代に一度おとずれた屋久島にいるような錯覚におちいる。
右に、木々におおわれた山の斜面から続く高い山、道路沿いに建つひろい庭の民家、左にひろがる海、人の姿が少ない道路など、のどかな雰囲気が似ているせいだろうか。
ほどなくして、道路全体をおおうようにしてはえる大きな傘のような巨木がつらなっているのがみえる。
アコウの木というようだ。
後で調べたら桜島町の町木のようだ。
木の下にくると影がすごい。
いかに木が大きいのかがわかる。
鹿児島市内ではみたことのない珍しい木だ。
鹿児島市と桜島の間はフェリーでわずか一五分しか離れていないが、こんな木が道端にはえているとは、海を越えた向こうは別世界だ。
目の前にひろがる錦江湾の先には、鹿児島市街地のビルがみえる。
錦江湾をはさんで、かたや人の姿もないのどかな島・桜島、かたや慌しい五〇万都市・鹿児島市。
海をはさんで好対照。