味のタイムマシーン「金生饅頭」
鹿児島市にあるデパート山形屋で販売されている「金生饅頭」とは?
鹿児島県鹿児島市に住む自称グルメな私。
昨日は、おいしいおやつの金生饅頭(きんせいまんじゅう)を頂きましたよ。
はい、はい。
昨日は、蜂楽饅頭を頂いていますので、二日続けていただきモノとはラッキーですな~。
金生饅頭は、鹿児島県の代表的デパート「山形屋百貨店」(鹿児島市金生町)で製造販売している和菓子、まんじゅうだそうで。
金生饅頭の由来は、おそらく山形屋のある界隈の鹿児島市金生町からとったのではないでしょうか。
ず~と、昔、そうですねぇ。
聞いた話しでは金生饅頭は、もう、100年以上も前(自信ないです)から売っている、由緒正しいおまんじゅうだそうで。
金生饅頭は、よくあるような、あんこをスポンジでくるんだおいしいお饅頭です。
いわゆる、今川焼きまんじゅう、回転焼きマンジュウ、大判焼き万十、東京の人形焼きおまんじゅうみたいな系統です。
金生饅頭の人気の秘密とは?
ただ、金生饅頭は、これらのお饅頭よりも、小さいです。ひとくちサイズ。
しかし、金生饅頭は、ひとくちサイズなので、ひじょうに食べ安い。
しかも、ウマイ、うまい。
金生饅頭は、パクパク何個でもいきそうですよ。
女性の方は金生饅頭を食べるときは、注意が必要ですな。
金生饅頭の表面には、山形屋の社紋が焼印されています。
金生饅頭のあんこは、白(黒もあるのかな? ) 。
金生饅頭の「あん」は、蜂楽饅頭や大判焼きと比べると、ねっとりというよりは、ちょっとパサパサとした感じです。
100年以上前から時代を先取りした金生饅頭
今、食べ物、とくにお菓子の大きさが小さくなったり、小分けされてきてますね。
大手メーカーの作るお菓子から郷土の銘菓、お土産品まで。
消費者のニーズもあると思います。
しかし、売上戦略上の要素の方が大きいと思われますよ。
労なく、目先を変え、あたかも新製品のようなイメージを持たせたりするのにぴったりですな。
まあ、それは、さておき。過日の高度成長期の「大きい事はいいことだ」の時代のさらに昔に作られたお菓子ながら、ひとくちサイズの大きさの金生饅頭。
もし、昔からず~とこの大きさであれば、金生饅頭は、実に進んだ、未来的な感覚(センス)を持っていたお菓子と言えますな。
また、金生饅頭は、昔から続いているお菓子ということで、ひとくち食べるごとに感慨深くなりますな~ 。
ちょっと前に天文館(鹿児島市の繁華街)の歴史という、ちょうど、明治~終戦あたりの頃を取り上げた本を読んだ。
天文館が屋敷跡だったとか、劇場が盛んだったなど、昔の写真や地図を見たりして知った。
ちょうどこの本に出ていた人、例えば、シルクハットやもんぺやかすりを着ていた人々と同じ金生饅頭を食べ、同じ味を感じたのか~ 、ということが、頭をよぎった。
この金生饅頭のおいしさを昔の人と共感できた。
100年前の人が感じたであろう金生饅頭の味覚を身体で同じようにして感じている。
感慨もひとおしなのも当然だ。
本で読んだどこか遠くの時代の出来事が、とても身近に感じた。
歴史は頭で考えるほど遠くない。もっと身近なものかもしれない。
まるで、これは、タイムマシーンに乗ったような気分(当然乗ったことはないが)ですな。
金生饅頭は、味のタイムマシーンだ。
味は時代を超えるのだ。