●若い女性もおとずれる「うなぎ温泉」(鰻温泉)
鹿児島県薩摩半島を観光旅行中のわたし。
開聞岳麓の広がる畑の景色をながめたわたしは、ほど近くの山上に広がる鹿児島県山川町鰻池(うなぎ池)にやってきた。(現在、指宿市)
鰻池のほとりには小さな集落があり、鰻温泉(うなぎ温泉)という温泉も沸いており、民宿もある。
「けっこう若い人もおとずれるのか」
集落内を走っているときにうなぎ温泉の小さな温泉浴場から若い女性のグループがでてきたのだった。
こんな山奥深く、若者受けするようなものは何もないようなウナギ温泉にも若い女性たちがおとずれるとは。
鹿児島県山川町うなぎ温泉の温泉浴場向かいの民家の軒先には温泉の湯気がたちこめている。
みると、小さな窯のようなものからでている。
後でパンフレットをみたら、鰻温泉の集落内の人はわきでるうなぎ温泉の湯気を調理など日常生活に使っているとか。
天然のエネルギーとはうらやましい。
さつま芋でもふかしたら、さぞおいしいことだろう。
肉料理でもいい、などと余計なことを考えた。
山に囲まれたウナギ温泉がある鰻池(うなぎ池)のほとりにたつと、思うことがある。
人の気配のない、人工物の一切ない、神秘的な雰囲気が本州最北端、青森県にある恐山に似ているのだ。
池ではないが、恐山にもまた、山に囲まれた中にという湖が広がっている。
鹿児島県揖宿郡山川町うなぎ温泉がある鰻池(うなぎ池)に来たのは二度目だが、前回も、今回もそんな雰囲気を感じた。