●九州最古の木造駅舎JR肥薩線「大隅横川駅」~鹿児島県姶良郡横川町~
「やっとついたか」
九州最古の木造駅舎が残るという、鹿児島県姶良郡横川町中心部にあるJR九州・肥薩線大隅横川駅へやってきた。(大隈横川駅ではないので、ご注意!)
実は、いったん、駅のある横川町の中心部を横目に通りすぎてしまったのだ。
横川町の中心部は、丸岡公園より県道五五号線を北へほどなく進んだ右手に見えるはずだったのだが、中心街が予想以上に小さく気づかなかった。
わたしには山の谷間にある小集落のようにしかみえなかったところが、じつは中心街だった。
そんな中心街の小さな商店が連なるとおりを抜けると黒い木造駅舎が残る大隅横川駅にたどり着いた。
大隅横川駅の駅舎内には駅員の姿はなく無人駅である。
大隅横川駅裏には満開の桜が数本並んで咲き、ホームのベンチでは散歩がてら来たような軽装のおじさん、おばさんたちが談笑していた。
観光旅行客の姿はない。
のどかなローカル線の光景である。
大隅横川駅の駅舎のまわりでは、春休み中の私服姿の高校生が携帯電話を片手にタムロし、駅舎の前に続く駅前どおりをながめると、人の姿も少なく静かだった。
●鉄道模型Nゲージで再現したい風景、肥薩線大隅横川駅
古びた木造駅舎である大隅横川駅には、日本の田舎らしい建築設計デザインの駅舎風情が残っている。
写真に収め鉄道模型で再現したくなる。
Nゲージ鉄道模型のトミックス(Tomix)の木造駅舎が好きだったのでなおさらかもしれない。
それにしても、JRローカル線の無人駅の駅舎などは撤去されるケースが多いだけにこうして木造駅舎が残っているのは貴重である。
JR九州のローカル線、肥薩線の大隅横川駅は、いつまでも残っていて欲しい。