●鹿児島県日置郡東市来町「湯之元温泉」の温泉街を歩く
「まさか、こんな大きな温泉街があるとは」
目の前には、軽自動車が一台通るのがやっとの狭い路地が一直線にのびている。
その両側に小さな木造の古びた商店や飲食店がつらなっている。
わたしは鹿児島県日置郡東市来町(現、日置市)の西部にある街、湯之元に観光旅行しにやってきた。
鹿児島県東市来町湯之元は温泉のある町。
さらに、先ごろ、2002年2月に、プロ野球千葉ロッテマリーンズの二軍キャンプが行われたところでもある。
わたしはこの2月、鹿児島市の鴨池球場で行われた千葉ロッテの一軍キャンプを度々のぞいたので、二軍キャンプ地となった湯之元に興味をもった。
二軍とはいえ、プロ野球チームがキャンプにくる小さな温泉観光地とはどんなところかみてみたかった。
湯の町なので、温泉街があるだろうと思い、JR九州・鹿児島本線湯之元駅にバイクをとめ、ブラブラと歩いたところ、温泉街にぶちあたったのだった。
とおりには、花屋、魚屋、スナックなどの店がたくさんならんでいる。
湯之元温泉がある東市来町は「市」ではなく「町」なので、こんなに店がつらなっているとは思わなかった。
鹿児島県東市来町湯之元温泉街の路地には、古い民家のような廃業した旅館がいまだに残っていたり、丸みをおびた洋風調のデザインの商店、黒い瓦屋根のタバコ屋などがあった。
ちなみに、わたしは建物についての知識はまったくない。
単に温泉街の古びた雰囲気が好きで歩いている気ままな男だ。