■鹿児島市にある長島美術館を訪問
2006年四月上旬。
桜の花が葉桜になるころ、鹿児島県鹿児島市、JR九州新幹線が発着する鹿児島中央駅にほど近い、鹿児島市街地を見下ろす山の上にある長島美術館に行った。
今日は、天気がよく、長島美術館の展望台の眺めがいいだろうと思ったので向かった。
自宅からもちょうどいい時間の散歩コースにある。
多少、山を登る坂道がきつかったが、それでも、長島美術館に着くと、想像どおり、雲ひとつない青空がパーと広がり、正面に桜島、眼下に鹿児島市街地が広がり、非常にながめがよかった。
この長島美術館にある展望台は、鹿児島で一番眺めがいいんじゃないだろうか。
鹿児島市の観光名所として有名な城山より断然いい。
なんといっても、長島美術館にある展望台は、鹿児島の象徴ともいえる桜島が正面に悠然とそびえるし、市街地の街並みが長島美術館の展望台を中心に扇を開くように広がっている。
長島美術館にある展望台からの景色を十分に満喫した後、長島美術館に入館。
平日のせいか、観光旅行客の姿はほとんどない。
入館料は1000円。
長島美術館に入ると、パブロピカソ、シャガール、マイヨールなど世界的に著名な画家の名画が展示してあった。
また、地元の画家の作品も飾られていた。
一方で、薩摩焼などの貴重な焼き物も展示してある。
また、美術館に隣接して、鹿児島市街地を一望できる展望レストラン「カメリア」もある。
わたしは、絵や焼き物などには縁がなく、美術・芸術にはそうとう疎いので、「ホー」、「エー」とありきたりの反応で見て歩いた。
そのありきたりの反応の中で感じたのは、とにかく、絵を一枚描くのには膨大な時間がかかるんだろうな、と感慨深くなった。
絵の具を色を微妙に変えながらキャンバスに塗っていく。
睡眠、食事などたくさんの時間を犠牲にしないとできないことだろう。
それから、言ってしまえば、絵など何の価値があるのかが、凡人のわたしにはわからなかった。
風景などは、写真をパチリと一枚とればそれでいいではないか。
何を時間をかけて、絵に描いているのだろうか。
写真の方が絵よりも鮮明に景色が残せるだろう。
それでも、たくさんの時間を犠牲にして、日々絵に集中する。
その胸中はいかに? 。
芸術的センスのない私が絵の素晴らしさを理解するには、相当時間がかかりそうである。