親切な人になる、親切丁寧感謝、人間教育教養

日常の出来事から親切心を学ぶ

先日、乗った長距離夜行高速バスでのこと。

夜中、長距離夜行高速バスが高速道路を走行中、途中にあるパーキングエリアで点検と運転手と乗務員の休憩のため、停車。

すると、俺の後ろ隣りの60歳くらいの女性がおぼつかない足で、夜間走行のため、運転席と客席を仕切っていたカーテンをのぞいて、「水をください」と乗務員の方に言った。

60歳くらいの女性は体調が悪いらしかった。

乗務員は、「後ろにありますよ」と素っ気無く答えた。

乗客用の水はバスの後ろに準備されており、セルフサービスでお客自身が取りにいくことになっている。

だから、乗務員が言った「後ろにありますよ」という言葉は、当然といえば当然の対応だったかもしれない。

ここで、その女性に気を利かせていたら、時間に厳しい長距離夜行高速バスの出発が遅れるかもしれない。

また、その女性に気を利かせていたら、他のお客にも同じことをしないといけないのかもしれない。

だから、仕方ないのか、と思っていたら、俺の隣りの席に座っていた50歳くらいのおばちゃんが、「わたしがとってきてあげる」といって、60歳くらいの女性が持っていたペットボトルをさっと取って、水が準備されているバスの後ろに向かって歩いていった。

その50歳くらいの女性は、60歳くらいの女性と知り合いでもなんでもない、ただ居合わせただけの乗客である。

すごい。

なんと親切な人なんだろう。

俺でさえ、長距離夜行高速バスゆえ、狭いシートに横になりバスが揺れ、寝たり目が覚めたりで寝不足で身体がだるいのに、その50歳くらいの女性は、とっさの切り返しで、見ず知らずの他人に、このような親切ができるなんて、なんて人間ができているんだと思った。

30代の俺の方がずっと若いのに、恥ずかしかった。

その体調が悪そうだった60歳くらいの女性は、親切に感謝したことだろう。

 

テレビからではなく、日常の身近な出来事から学ぶ

一方で、そういった日常の出来事で人間はいろいろなことを学ぶんだよなあと思った。

今までの人生を振り返ってみても、いかに、テレビや新聞、本といったメディアでしか人間教育、人間教養、親切心、親切丁寧を学んでこなかったを思い知らされた。

こうして、今、現実に、人に親切にするとはどういうことかということを長距離夜行高速バスの中の出来事で学んだ。

長距離夜行高速バスの旅は正直キツかったが、とても貴重な体験をした。

幸せだ。

最高に運がイイゼッ。

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