■「心にいつも大阪弁を」~恋人、男友達、女友達など人間関係を良好にしたいあなたへおくる~
●大阪弁(関西弁)の距離の近さを知った、大阪城での出来事
「なあ、なあ、なあ、あのビルきれいやな~」
大阪城の天守閣から周囲の景色を見ていた男子中学生が隣りに立っていた友達に話しかけた。
この男子中学生たちはどうやら、大阪近郊から遠足か体験学習かでこの大阪城へ来ていたらしい。
そして、東北人の俺は大阪を一人旅の途中、この大阪城を訪れていた。
この男子中学生の大阪弁のやりとり(もしかしたら、関西弁なのかもしれないが、ここでは大阪弁にしておく)を聞いて、ビビビときた。
「なんと、大阪弁って距離感が近いんだなー」。
今までの自分の会話を改めてふりかえってそう思った。
●相手と距離がある標準語
今までの自分は、標準語を意識して話していた。
俺は、完璧な標準語ではないが、標準語に「近い」言葉で話している方だ。
東北人の俺だが、俺の住む街で俺のような若い人は、ほとんど方言のズーズー弁というか、方言の東北弁を話さない。床屋へ行ったときも、東京から来たという理髪師に「言葉がなまってないね。東京の人と一緒ですよ」と言われたし(リップサービスか?)。
九州出身の人と話したときも、「ぜんぜん訛ってないね。方言出せよ」と驚かれた。
でも、根は東北人なので、ちょっとは方言があり、訛っているだろうから、標準語に「近い」言葉で話しているにとどめようと思う。
この男子中学生のやりとりを聞いて今、自分がカッコイイと思って話している標準語は、どこか、クールで相手との距離感がある話し方だと思った。
もし、俺が、この男子中学生と同じシチュエーションで、あれだけ、相手との距離感が近い、ことばをかけたり、会話ができるかと考えたら、答えはNOだ。
実は、最近、友達と紅葉を見に出かけて「きれいだな」という気持ちを相手にうまく伝えられなくて、共感できなくて、悩んでいたのだ。
だから、この男子中学生のやりとりを聞いてビビビと来てしまった。
●大阪・新世界でも大阪弁の距離の近さを実感
大阪弁(関西弁)って相手との距離感があっていいなあ。
大阪弁は相手に一歩近寄る言葉・会話、標準語は相手から一歩下がる引く言葉・会話、のように俺は思うがどうやろか?。
そういえば、大阪に住んだことがある友達が、大阪人は本音で会話するから付き合いやすいといっていた。
友人と本音の会話ができる大阪弁。
親しい友達のことをツレと呼ぶのもうなづける。
そして、さきほど俺が歩いた新世界にある洋服店でも、「ごめんな~、いま、このサイズはないねん」という店員と地元のおっちゃんとの会話が聞こえてきた。
相手の気持ちをくんだ思いやりがあって、人情があってよかった。
標準語なら、「申し訳ございません。ただいま切らしております」となるだろう。
クールすぎるよなあ、相手と距離感がある。
●「なあ?、なあ?」で相手の同意を求めて距離感を近くしていく大阪弁
それから、大阪弁って「なあ?、なあ?」言葉の特徴があるなあと思った。
「なあ?、なあ?」で相手の同意を求めて距離感を近くして相手と良好な関係を作っていくような特徴が大阪弁にはあるように俺は感じた。
最初にあげた男子中学生のやりとりもそうだ。
ただ、俺が話す標準語に「なあ?、なあ?」は合わない。
もし、俺が使うとしたら、標準語で言えば「ねぇ?、ねぇ?」だろうか?。
●英会話よりも大阪弁のマスターを!
これからは、相手との距離感が近い大阪弁をマスターした方がいいのではないか?。
俺は、人生は、男友達、女友達、恋人を含めた「人間関係」で決まると思っているので、相手との距離感が近い大阪弁をマスターすることは、俺にとっては大事なことかもしれない。
いっそ、大阪に住んで大阪弁をマスターしようか。
大阪弁を少し勉強してみよう。
俺がよく本を買うオンライン書店「アマゾン/Amazon.co.jp」に大阪弁講座かなにかの本かCDかDVDがあるかな?。検索してみようかな。
そういえば、俺の好きなみちのくプロレスのビデオに、コテコテの大阪出身のスペルデルフィン(現、大阪プロレス社長)の大阪弁のロングインタビューが録画されていたのがあったよな。
それを繰り返し見てマスターしようかな?。
大阪弁スクールってないんだろうか?。
そんなのあるわけないよな。
それなら、いっそ、今話題の英会話スクール「NOVA/ノバ」みたいに、大阪弁(関西弁)を普及すべく大阪弁スクールを全国展開したろかな?。
なんて冗談だけど。
英会話スクールが流行しているが、よその国の人と仲良くなる外国語をマスターするのもいいが、まず、足元である日本人と仲良くなる会話術「大阪弁」をマスターした方がいいのではないか?。
●心にいつも大阪弁を
まあ、とにもかくにも、日常の会話で大阪弁のいいところをとりいれて、相手との距離感を近くして、良き友達をつくり、人間関係を良好心にして、人生を豊かにしていきたいと、男子中学生のやりとりを聞いて思った。
「こころにいつも大阪弁を」
「なあ、なあ、お前もそう思うやろ!」(ちょっと無理があるか・・・)
追伸
テレビのニュースやワイドショーなどで、今の中学生がどうのこうの言われているけど、きれいなものをキレイと感じる心をきちんと持っていて、それを口に出せる今時の中学生はすごいなーと思った。大人の俺でも、きれいなものをきれいと、恥ずかしくて言えないときもあるんよ。