●わたしのお気に入りの鉄道廃線跡にある駅とは?
鉄道廃線跡歩きが好きなオレ。
中でも、鹿児島県伊佐郡菱刈町の湯之尾温泉にほど近い旧山野線湯之尾駅跡(JR九州/国鉄)は好きな駅跡のひとつだ。
2007年11月下旬の昨日も行ってきた。
と、言っても昨日で2回目。
初めて旧山野線湯之尾駅跡を訪れたのは、去年、2006年の春、桜が咲く頃にいった。
旧山野線湯之尾駅跡に植えられた桜並木がキレイとのことで訪れた。
桜もキレイだったが、この旧山野線湯之尾駅跡の雰囲気がすっかり気に入ってしまった。
それで、桜は咲いていないが、昨日、たまたま近くを通ったので寄ってみた。
小さな集落の中にある旧山野線湯之尾駅跡は、国道268号線沿いにある。
現在、旧山野線湯之尾駅跡は、立派な駐車場を備えた公園として整備されており、過日の面影をほとんどみることはできない。
それでも、ホームの跡が残り、そこにはレールが敷かれ車掌車が保存されている。
線路後も歩道として舗装整備され、桜並木が続いている。
旧山野線湯之尾駅跡には、現在、地元の野菜などを売っている小さな産直店が建っている。
●わたしが旧山野線湯之尾駅跡が好きな理由とは?
しかし、なぜ、駅の面影が残っていないにもかかわらず、旧山野線湯之尾駅跡がオレは好きなのだろう。
正直、理由は、よくわからない。
人気がなく寂しげな雰囲気がいいのか。
旧山野線湯之尾駅跡の後ろに大きくゆったりと川内川が流れているのがいいのか。
それとも、以前、桜の咲くころに旧山野線湯之尾駅跡を訪れたときに、ベンチで楽しく家族づれが花見をして過ごしていたのをほほえましく見て、懐かしく思ったからだろうか。
たぶん、どの理由も正解だろう。
なかでも、旧山野線湯之尾駅跡は、人の気配が少ない、ものさびしい雰囲気がいいのだろうな。
人影の少ない小さな集落にある小さな駅跡が、なんか、すごく郷愁を誘う雰囲気があり、好きだ。
●何気ない、やりとりがウレシイ!、旧山野線湯之尾駅跡にある産直店
昨日は、旧山野線湯之尾駅跡に建っている産直店で、田舎豆腐と大根を買って帰った。
レジのおばちゃんが、地元産でおいしいよと教えてくれた。
何気ないやりとりが、うれしかった。
以前、桜が咲く頃、この産直店に着たときは、春のイチゴを買って帰った。
スーパーで売っている苺よりも、粒が大きくて、甘くておいしかった。
昨日、帰宅後、この産直店で買った大根と田舎豆腐を鍋にして食した。
鍋の湯気の向こうに、旧山野線湯之尾駅跡の風景を思い浮かべながら、夜はふけていった。