肥薩おれんじ鉄道乗車記、経営状況・業績が赤字で厳しいけど残っていて欲しい

熊本県と鹿児島県の海沿いを走る「肥薩おれんじ鉄道」へ

先日、熊本県と鹿児島県の海沿いを走る第三セクター鉄道「肥薩おれんじ鉄道」に乗ってきました。

実は、先日、休みがとれたので、青春18切符で、わたしが住む鹿児島市の鹿児島中央駅より肥薩線経由で熊本市まで観光旅行しに行ってきました。

熊本城を見学し、熊本新名物の太平燕(タイピーエン/たいぴーえん)を味わうなど熊本市で一泊し、帰り道、今度は、同じ人吉経由の肥薩線を戻るのでは、つまらないので、今度は、海沿いの肥薩おれんじ鉄道を経由して鹿児島市まで帰りました。

肥薩おれんじ鉄道では、「おれんじ18フリーきっぷ」という青春18切符を提示すると買えるお得な切符を事前に調べて購入し、乗車しました。

通常乗車するよりも500円ほど安くなるそうですね。

 

肥薩おれんじ鉄道はまるで「スクールトレイン」

そういう訳で、肥薩おれんじ鉄道に乗りました。

平日の夕方、通勤、通学の時間帯に乗りました。

さすがに八代駅では、通学の高校生のほかに、通勤の社会人の方の姿も見られました。

八代駅のホームには乗客がかなり並んでいたので、「結構混むなあ」、と思いましたが、結局は、乗客全員が二両編成のディーゼルカーに座れるほどでした。

八代駅近くでは、通勤の社会人の方の姿も見られましたが、しかし、鹿児島県に入り、出水駅のあたりになると、ほぼ、100パーセント(99パーセント)が通学の高校生だけという車内状況になりました。

まるで、「スクールバス」ならぬ、「スクールトレイン」と化していました。

 

経営状況、業績が赤字で厳しいけど残っていて欲しい風光明媚な「肥薩おれんじ鉄道」

肥薩おれんじ鉄道は、かつては、JR九州・鹿児島本線として、九州の中心都市、福岡県福岡市の博多駅へ向かう特急が頻繁に通り、多くのビジネスマンを運んでいました。

しかし、九州新幹線が開業し、第3セクター鉄道・肥薩おれんじ鉄道となってからは、いまや、通学の高校生のみが乗るスクールトレインと化してしまい、あまりの変わりように驚いてしまいました。

鹿児島県出水市近郊の通勤の社会人の方はやはり、肥薩オレンジ鉄道ではなく、自家用車を利用するのでしょうね。

「一年に一回は肥薩おれんじ鉄道に乗ってください。経営が危機的状況です」というポスターが車内に貼ってありましたが、うなずかざるを得ませんでした。

割引の定期券利用の高校生がお客だけでは、経営状況、業績が赤字で苦しいのは、素人目にみても明らかでした。

わたしが乗った日は、夕方で暗くて、車窓の景色はよく見えなかったのですが、肥薩おれんじ鉄道は、東シナ海沿いを走るので、昼間であれば、海がきれいにみえます。

以前、昼間乗った時には、列車が、海のすぐ側を走るところもあり、あまりの海の近さに思わず、声を上げるほどです。

肥薩オレンジ鉄道沿線には、ツルが飛来する出水市や津奈木温泉など、観光地もあります。

風光明媚な肥薩おれんじ鉄道。

いつまでも残っていて欲しいなと思います。

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