■古き良き昭和30年代の風景を走った「静岡鉄道秋葉線」を旅してみませんか?~鉄道の本・書籍・写真集の紹介~
静岡鉄道秋葉線をご存知ですか? 。
静岡鉄道秋葉線は、静岡県にあった12.1キロの小さなローカル私鉄でした。
東海道本線袋井駅に隣接する新袋井駅から北へ、清水次郎長の子分、森の石松で知られる遠州森町まで走っていた電化鉄道でした。
静岡鉄道秋葉線は、明治35年に馬車軌道として開業したのが始まり。後に電化され、昭和37年に廃止・廃線となりました。
この静岡鉄道秋葉線の魅力は様々ありますが、その一つに様々に変わる沿線風景があげられます。
起点の新袋井駅を出た路面電車のような小さな電車は、なんと、駅前通りの商店街の通りを併用軌道で走りました。
その後は、未舗装の道路脇を土ほこりをあげながら走ったり、田畑が広がる中の専用軌道となりながら、終点の遠州森町まで走っていました。
そんな様々変わる沿線風景の中でも特筆すべきところは、起点の新袋井駅から続く併用軌道区間の駅前通りでした。
平成の現在は、ちょっとした「昭和ブーム」で、昭和30年代の街並みを再現したテーマパークやレジャー施設が人気だそうですね。
静岡鉄道秋葉線の新袋井駅から続く駅前通り、いわゆる「銀座通り」には、まさに、その昭和30年代の懐かしい街並みが凝縮されていました。
静岡鉄道秋葉線は、そんな商店がひしめきあう幅の狭い駅前通りを併用軌道として、路面電車のように貫いていたのでした。
新袋井駅を出た電車は、駅前にとまるボンネットバスをかすめ、オート3輪や自転車が行き交う、駅前、銀座通りに入ります。
銀座通りは電車とオート3輪がすれ違うのがやっとのほど狭い幅でした。
銀座通りには、「明治チョコレート」、「上映中の映画」、「ナショナルテレビ」などの看板をかかげた木造の商店が連なっていました。
中には西洋風のしゃれた建物もありました。
店先には赤い丸ポストが立っていました。
そんな、様々な建物が密集する銀座通りを抜け、電車は遠州森町めざして走りました。
このように静岡鉄道秋葉線には、わずか、12.1キロの小さなローカル私鉄ながら、実に様々な沿線風景がありました。
こんな、様々な沿線風景がある静岡鉄道秋葉線をご覧になってみませんか? 。
この静岡鉄道秋葉線が「静岡鉄道秋葉線―石松電車始末記」(著者:吉川文夫・花上嘉成/発行所:ネコ・パブリッシング)として、一冊の本・書籍となっております。
この「静岡鉄道秋葉線―石松電車始末記」をお読みになりますと、戦前から戦後、昭和30年代の貴重な写真と、歴史がわかる詳細な本文で、様々な沿線風景が眺められた静岡鉄道秋葉線の追憶の姿がお楽しみになれます。
これ一冊で様々に景色が変わる静岡鉄道秋葉線の沿線風景がお楽しみになれます。
さらに、うれしいことに、「静岡鉄道秋葉線―石松電車始末記」には、電車や客車の図面まで載っています。
模型車両づくりなどの参考にもなります。
正直のところ、ローカル私鉄がお好きならこの本は、手に入りにくくなる前に目にしておきたい一冊です。
なぜなら、商店街から田畑が広がる風景まで実に様々景色が変化する小さなローカル私鉄の魅力がこの本には満載だからです。
昭和30年代の懐かしい街並みが凝縮された駅前銀座通り、未舗装の併用軌道など本当に、小さなローカル私鉄の魅力がいっぱいです。
興味のある方は、絶版や売り切れとなり入手困難となる前に、今すぐこの「静岡鉄道秋葉線―石松電車始末記」をぜひ、読んでみてください。