■ウソ? ホント? 河川敷を走った「北丹鉄道」を旅してみませんか?
北丹鉄道(ほくたんてつどう)をご存知ですか? 。
北丹鉄道は、京都府の山陰本線福知山駅とそのすぐ北にある小村、河守を結んでいた12.4キロの小さなローカル私鉄でした。
開業は大正12年。
昭和46年には、廃止、廃線となりました。
(その後、昭和63年に、この北丹鉄道の廃線に並行して、宮福鉄道(現、北近畿タンゴ鉄道)が開業しました。)
この北丹鉄道の一番の見どころと言えるものが、河川敷を列車が走ることでした。
福知山西駅を出た列車は、やがて、由良川の河川敷を走りました。
草ボウボウのただっ広い河川敷をヨレヨレの線路が緩くカーブして延び、その上をクタビレタ混合列車が走っていました。
線路は、なんと、川の水面近くまで、降りていったそうです。
この「河川敷線路」は、北丹鉄道を訪れた人が誰もが口にするほど、驚くものだったそうです。
安全にウルサイ今なら、絶対にありえない話しですね。
そんな、個性あふれる北丹鉄道を旅してみませんか?
実は、そんな個性あふれる北丹鉄道が「北丹鉄道―河川敷に消えた小鉄道」(著者:山本武男/発行所:ネコ・パブリッシング)として、一冊の本、書籍となっております。
この「北丹鉄道―河川敷に消えた小鉄道」をお読みになりますと、鉄道の本や雑誌などでは、あまり表に出ることのなかった北丹鉄道の貴重な写真と、歴史がわかる詳細な本文で、個性的な北丹鉄道の姿がお楽しみになれます。
この「北丹鉄道―河川敷に消えた小鉄道」を開いてみると全48ページの中に、車両や駅舎、沿線風景など様々貴重な写真が載っています。
例えば、国鉄のお古のディーゼルカー、マッチ箱のような小さな二軸客車、国鉄の入換動車のような小さなディーゼル機関車などの写真が楽しめます。
もちろん、ただっ広い河川敷をゆくクタビレタ混合列車という驚愕の写真もお楽しみになれます。
本文もまた、北丹鉄道の歴史や車両の経歴がよくわかるほど、詳細である。開業から廃止に至るまでのいきさつが実に詳しく書いてあります。
さらに、うれしいことに、「北丹鉄道―河川敷に消えた小鉄道」には、主用駅の構内路線図や車両の図面まで載っています。
これだけの図面、写真が掲載されていれば、模型車両づくりやレイアウト製作の参考にも十分なるでしょう。
この「北丹鉄道―河川敷に消えた小鉄道」は、ローカル私鉄や近畿地方の鉄道に関心のある方にオススメの一冊です。
「北丹鉄道―河川敷に消えた小鉄道」には、古き良き、地方ローカル小私鉄の魅力がいっぱいです。
小さな車両、ヨレヨレの線路、人影のない木造駅舎など本当に、いい雰囲気です。
興味のある方は、絶版や売り切れとなり入手困難となる前に、今すぐこの「北丹鉄道―河川敷に消えた小鉄道」をぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。