●終点が工場内という謎に満ちた「上武鉄道」（日本ニッケル鉄道）を旅してみませんか？
上武鉄道（日本ニッケル鉄道）をご存知ですか？ 。
上武鉄道（日本ニッケル鉄道）は、埼玉県北部、群馬県の県境に近い八高線の丹荘（たんじょう）駅から南方へ６キロほど延びていた小ローカル私鉄でした。
上武鉄道（日本ニッケル鉄道）は、昭和16年に多野鉱山への貨物専用鉄道として開業し、昭和22年に地方鉄道に変換し、旅客営業を始めました。
その後、昭和47年に旅客営業を廃止し、再び貨物専用鉄道に戻り、昭和61年に八高線の丹荘駅の貨物取扱が廃止となるのとともに、廃線、廃止となってしまいました。
上武鉄道（日本ニッケル鉄道）の特筆すべき点は、なんといっても、終点の若泉駅（後に西武科学前駅）でした。
若泉駅は日本ニッケル若泉工場（後に西武科学埼玉工場）の工場内にあり、線路上の工場入口には門が設けられていました。
若泉駅を降りた後は、科学肥料の袋が積まれた工場内を横目に外にでたそうです。
さらに、上武鉄道（日本ニッケル鉄道）は、旅客営業廃止後の1980年代は、終点の西武科学前駅（旧若泉駅）において、なんと、大量の国鉄車両の解体を行っていたそうです。
これ以来、解体部品の盗難を警戒してか、同駅構内の立ち入りは極めて厳しくなり、解体場にレンズを向けることさえもできなくなったそうです（いったいどんな、光景が広がっていたのか、う～っむ、気になりますよねぇ）。
この謎に満ちた上武鉄道（日本ニッケル鉄道）を旅してみませんか？。
この上武鉄道（日本ニッケル鉄道）が「日本ニッケル鉄道―上武鉄道開業から終焉まで」（著作：高井薫平/発行所：ネコ・パブリッシング）として、一冊の本・書籍になっております。
この「日本ニッケル鉄道―上武鉄道開業から終焉まで」をお読みになりますと、アメリカやイギリスで作られた珍しい蒸気機関車などの豊富な写真と、沿革や車両について詳しく書かれた本文がお楽しみになれます。
また、「日本ニッケル鉄道―上武鉄道開業から終焉まで」をご覧になりますと、謎に満ちた終点、西武科学前駅構内の様子や、いかつい顔したディーゼル機関車、マッチ箱のようなかわいらしい客車などの写真がお楽しみになれます。
さらに、錆びはてオバケのような恐ろしささえ感じる客車の写真もご覧になれます。
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