●流線型ブームの真っ只中に登場し、ローカル線に新風を吹き込んだ国鉄(JR)気動車「キハ07系」
旧国鉄の気動車、ディーゼルカーの「キハ07系」をご存知ですか?
キハ07系は、戦前の高速運転試験、戦後のDMH17機関と液体変速機の実用化など、国鉄(JR)気動車の礎となった車輛です。
そのため、キハ07系は、車輛史上に残る名車とも言われています。
キハ07系は、昭和40年代まで国鉄で活躍しました。
その後は、羽幌炭砿鉄道、北陸鉄道、江若鉄道など地方鉄道へ払い下げられ、引き続き活躍しました。
キハ07系の前面は、半円型の6枚窓という特殊なスタイルで、側面には、3つの扉が並んでいました。
流線型ブームの真っ只中に登場し、ローカル線に新風を吹き込みました。
●国鉄(JR)気動車の礎となった、半円型6枚窓の正面を持つ珍車「キハ07系」の魅力を探ってみませんか?
国鉄(JR)気動車の礎となり、特殊なスタイルで全国各地を疾走した、興味深い「キハ07系」の姿を楽しんでみませんか?
実は、キハ07系の誕生から終焉までをつづったものが、「キハ07ものがたり〈上〉」、「キハ07ものがたり〈下〉」(ともに著者:岡田誠一/発行:ネコ・パブリッシング)として2冊の本にまとまっております。
「キハ07ものがたり〈上〉」、「キハ07ものがたり〈下〉」をご覧になりますと、キハ07系の製造から現在に至るまでの過程を、詳細な解説文と貴重な写真で楽しむことができます。
「キハ07ものがたり〈上〉」、「キハ07ものがたり〈下〉」は、“RM POCKET 10「キハ58と仲間たち」”(発行:ネコ・パブリッシング)に収録した「キハ07ものがたり」を基に、その後に入手した資料や当事者のインタビューを盛り込み、大幅に加筆訂正したものです。
●「キハ07ものがたり〈上〉」の内容とは?
「キハ07ものがたり〈上〉」を読みますと、キハ42000形として誕生したキハ07系、戦前戦後の混乱期のキハ07系、DMH17への換装のキハ07系、戦後製キハ07系、などといった話題を楽しむことができます。
さらに、「キハ07ものがたり〈上〉」では、デビューしたてホヤホヤのキハ07系、木を組んだだけの1両分ほどの長さしかない粗末な北海道の仮乗降場に停車中のキハ07系、レンガ車庫があった甲府機関区でたたずむキハ07系、京都駅に停車中のキハ07系、などといった貴重な写真もたくさん楽しむことができます。
●「キハ07ものがたり〈下〉」の内容とは?
もう一方の「キハ07ものがたり〈下〉」をご覧になりますと、キハ42000からキハ07に改称した後から、姿を消すまでの話題を楽しむことができます。
液体式へ改造されたキハ07系、事業用車輛へ改造されたキハ07系、地方鉄道へ譲渡されたキハ07系など、たくさんの話題を楽しむことができます。
さらに、「キハ07ものがたり〈下〉」では、北海道各地で活躍したキハ07、郵便荷物車に改造されたキユニ07、鉄仮面のような表情のガスタービン動車に改造されたキハ07-901、パンダグラフを付けた電気検測試験車となったキヤ92、羽幌炭砿鉄道、茨城交通、関東鉄道、有田鉄道などに譲渡されたキハ07、鹿児島交通などで見られたキハ07タイプの自社発注車、などといった、あまり知られることのない貴重な写真もたくさん楽しむことができます。
●「キハ07ものがたり〈上〉」、「キハ07ものがたり〈下〉」で半円型の6枚窓というユニークな姿のキハ07系をとことん楽しもう
「キハ07ものがたり〈上〉」、「キハ07ものがたり〈下〉」には、他にも、車輛図面や図表、データなども豊富で、資料的価値も高い一冊です。
「キハ07ものがたり〈上〉」、「キハ07ものがたり〈下〉」をながめてみると、ユニークで奇怪とも言える半円型6枚窓を前面に持つキハ07系の写真は、ほんとうに、ため息がでますよ。
また、鉄仮面のような表情のガスタービン動車に改造されたり、パンダグラフを付けて電気検測試験車となったり、地方鉄道へ譲渡されたり、と、波乱な人生を歩んだキハ07系の姿が一目で楽しめますよ。(いや~、ほんとうにキハ07系は、変化の幅が広くてすごい気動車だ。)
このように、「キハ07ものがたり〈上〉」、「キハ07ものがたり〈下〉」は、鉄道ファン、とくに国鉄気動車、国鉄ディーゼルカーマニアの方には、興味深い一冊です。
興味のある方は、絶版や売り切れとなり入手困難となる前に、今すぐこの「キハ07ものがたり〈上〉」、「キハ07ものがたり〈下〉」をぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。