●三度も移転した横浜駅
昔の古い鉄道地図、マップと、最近の新しい鉄道地図、マップを見比べながら、鉄道廃線を探すのは結構楽しいですよねぇ。
また、新線に付け替えられた区間や駅の移転などを探すのもおもしろいものです。
鉄道廃線跡を発見するなり「えー、ここにこんな路線があったのか! 」、新線に付け替えられた区間や移転された駅を発見するなり「以前はこんな風になっていたのか! 」などなど新鮮な驚きや感動がありますものね。
例えば、3度も移転した横浜駅もそのような驚きや感動の一つではないでしょうか。
とある本によりますと、初代の横浜駅は、現在の桜木町駅が横浜駅でした。
これは、国際港である横浜港に近いという理由でこの場所に設けられたそうです。
二代目の横浜駅は、大正4年に現在の東急東横線高島町駅に近い場所に移転しました。
これは、初代の横浜駅が東海道本線のルートからはずれてしまったため、横浜駅を本線上につくるために移転されました。
そして、3代目の現在の横浜駅となるわけですが、これは、関東大震災により2代目の駅が焼失したことにより、現在の地に昭和の3年に移転したそうです。
横浜駅が3度も移転したというのも驚きですよねぇ。
ご存知でしたか?。
●新旧の鉄道地図を比較し、廃線や新線付け替え区間、駅の移転を探る旅をしてみませんか?
このような駅の移転の発見による感動をさらに、味わってみませんか? 。
また、鉄道廃線・廃止路線、廃駅、新線付け替え区間の発見による驚きをもっと味わってみませんか? 。
実は、新旧の鉄道路線地図、マップを使って、鉄道廃線・廃止路線、廃駅、新線付け替え区間、駅の移転といった鉄道路線の移り変わり、変遷を解説したものが、「地形図でたどる鉄道史・東日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~」、「地形図でたどる鉄道史・東日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~」(いづれも、著作:今尾恵介/発行:JTB/JTBキャンブックス)として本となりました。
「地形図でたどる鉄道史・東日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~」、「地形図でたどる鉄道史・西日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~」をご覧になると、新旧の地図、マップと詳細な解説文で、廃線や新線付け替え、駅の移転の発見による新鮮な驚きや感動を楽しむことができます。
全国各地の鉄道路線の変遷の様子が新旧の鉄道地図、マップで楽しむことができます。
実は、冒頭の横浜駅の例もこの本の中からご紹介したものです。
●北海道から中部地方までの44地区の鉄道路線の移り変わりが楽しめる「地形図でたどる鉄道史・東日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~」
東日本地域のものをまとめた「地形図でたどる鉄道史・東日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~」をご覧になりますと、北海道から東北地方、関東地方、中部地方までの44地区の鉄道路線の移り変わりを楽しむことができます。
例えば、北海道地方では、札幌付近(千歳線・苗穂~北広島間の改良)、狩勝峠と金山付近(根室本線・金山~新得)、小樽・幌内付近(旧・手宮線と旧・幌内線の今昔)、室蘭付近(室蘭本線・室蘭~東室蘭)。
東北地方では、野辺地・千曳付近(南部縦貫鉄道)、花巻付近(花巻電鉄・岩手軽便鉄道)、塩竃・松島(東北本線新旧線・宮城電気鉄道《仙石線》)、小名浜付近(磐城海岸軌道・小名浜臨港鉄道・江名鉄道他)。
関東地方では、津田沼付近(新京成電鉄)、川越への鉄道(川越鉄道、川越電気鉄道、川越線、東上鉄道)、西武の複雑路線網(国分寺・所沢付近)、八王子付近(京王御陵線と高尾線・武蔵中央電気鉄道)、海老名・大和付近(小田急・相鉄・相模線)。
中部地方では、寺泊(越後交通長岡線・越後線)、碓氷峠(旧信越本線・横川~軽井沢間と長野新幹線)、飯田線(辰野~伊那松島、中部天竜~大嵐)、遠州の鉄道・軌道(秋葉馬車鉄道、中遠鉄道、光明電気鉄道、遠州鉄道他)。
などなどたくさんの地区の鉄道路線の移り変わりを楽しむことができます。
●東海北陸地方から九州地方までの45地区の鉄道路線の移り変わりが楽しめる「地形図でたどる鉄道史・西日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~」
一方、西日本地域のものをまとめた「地形図でたどる鉄道史・西日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~」をご覧になりますと、東海北陸地方から近畿地方(関西)、中国・四国地方、九州地方までの45地区の鉄道路線の移り変わりがお楽しみになれます。
例えば、東海北陸地方では、名古屋のターミナル(名鉄名古屋本線・犬山線・常滑線・瀬戸線他)、岐阜付近(東海道本線・名鉄名古屋本線・各務原線、美濃町線、揖斐線)、神岡鉱山への鉄道(三井鉱山神岡鉄道、神岡鉄道)、四日市付近(関西本線、近鉄名古屋線他、三岐鉄道)
近畿地方(関西)では、大津付近(東海道本線、京阪京津線、京阪石山坂本線、江若鉄道)、難波・湊町・上本町(近鉄奈良線、大阪線、南海本線、高野線、関西本線、阪和線他)、和歌山付近(和歌山線、南海電気鉄道、阪和線他)、神戸のターミナル(東海道本線、阪神電鉄、阪急電鉄、山陽電鉄、神戸電鉄他)
中国・四国地方では、井原・山掛・神辺付近(井笠鉄道、両備鉄道《福塩線》、井原鉄道他)、宇部・小野田の鉄道網(宇部線、小野田線)、下関付近(山陽本線、山陰本線、山陽電気軌道)、琴平を目指した私鉄たち(琴平参宮鉄道、高松琴平電気鉄道、琴平急行電鉄)
九州地方では、福岡・博多のターミナル(鹿児島本線、筑肥線、西日本鉄道他)、甘木と914mmの軌道たち(筑後軌道、朝倉軌道、両筑軌道、中央軌道)、唐津付近(唐津線、筑肥線他)、大隅半島・鹿屋付近(大隅鉄道→国鉄古江線→大隅線)
などなどたくさんの地区の鉄道路線の移り変わりがお楽しみになれます。
●時間を忘れて読みふけってしまう本
「地形図でたどる鉄道史・東日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~」、「地形図でたどる鉄道史・西日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~」は、新旧の地図、マップが実に豊富で鉄道の移り変わりは、もちろんのこと、国土地理院の地図、マップを利用していますので、街の変遷の様子までがよくわかります。
解説文も詳細で、楽しい鉄道路線変遷探索紀行、探訪巡りの旅が楽しめます。
時間を忘れてよみふけってしまいます(それはワタシです、笑)。
こういった鉄道路線の移り変わりの情報は鉄道地図で確認するのが、一番わかりやすく、おもしろいですよねぇ。
今宵はタイムマシーンにのったつもりで、新旧の鉄道路線地図、マップの変遷を巡る探索紀行、探訪の旅へでかけてみませんか? 。
興味のある方は、絶版や売り切れとなり入手困難となる前に、今すぐこの「地形図でたどる鉄道史・東日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~ 」、「地形図でたどる鉄道史・西日本編~鉄道近代化の足跡を図上観察~
」をぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。