●開業百年を迎えた「江ノ電（江ノ島電鉄）」
テレビドラマやコマーシャルですっかり有名な神奈川県にある江ノ電（江ノ島電鉄/本社：藤沢市/旧社名・江ノ島鎌倉観光株式会社）をご存知ですか？。
明治35年に開業した神奈川県にある江ノ電（江ノ島電鉄）も2002年９月で100年を迎えました。
この江の電（江ノ島電鉄）には、以外と知られていない歴史、知られざる歴史が結構あるんですよねぇ。
例えば、とある本によりますと、現在、江ノ電（江ノ島電鉄）の終点は、鎌倉駅ですが、全線開通時の明治43年から昭和初期までの終点は鎌倉八幡宮の参道である若宮大路にあった小町駅でした。
江ノ電（江ノ島電鉄）の電車は、この若宮大路を、なんと、路面電車として走りました。後に車の増大により、昭和24年から、横須賀線の鎌倉駅に乗り入れる現在のスタイルに変更され、この路面電車区間は廃止となりました。
また、江ノ電（江ノ島電鉄）は、全線開通した明治43年には、40もの駅がありました。10キロあまりの路線に40もの駅。250mに一つの駅があったことになります。
驚きですねぇ。現在は、その半分以下の15駅となっています。
さらに、起点の藤沢駅は、現在、JR藤沢駅南口向かいにある小田急デパートの２階から発着していますが、以前は、JR（旧国鉄）藤沢駅に並行してありました。現在のスタイルになったのは、昭和49年からです。
これは、以外とご存知の方も多いかもしれませんねぇ。
もう一つ、昭和初期頃には、七里ヶ浜に江ノ電（江ノ島電鉄）の廃車車両を並べたキャンプ場があったそうです。広々した砂浜に古びた小さな電車が一列になって並んでいたそうです。今となっては信じられない光景ですよねぇ。
このように、身近な江ノ電（江ノ島電鉄）でも、以外と知らないことも多いものですよねぇ。
この、知られざる江ノ電（江ノ島電鉄）の100年の歴史を振り返る旅へでかけませんか？。
●開業百年を迎えたテレビドラマやコマーシャルでお馴染み「江ノ電（江ノ島電鉄）」を旅してみませんか？
実は、江ノ電（江ノ島電鉄）の100年の歴史についてわかりやすくまとめたものが、「江ノ電百年物語」（著者：湘南倶楽部/発行：JTB）として、2002年に一冊の本となりました。（現在は入手困難のようです）
現在は入手困難のようですが、「江ノ電百年物語」を読みますと、開業時の貴重な写真と歴史がわかる詳しい本文で、江ノ電の歴史を楽しみながら振り返ることができます。
「江ノ電百年物語」には、江ノ電（江ノ島電鉄）の全体的な歴史から車両や駅の歴史まで様々楽しむことができます。
実は、冒頭の話題もこの本の中からご紹介したものです。
また、現在の各駅の様子や江ノ電（江ノ島電鉄）にまつわるコラム楽しむことができます。
さらに、鉄道研究家として著名な吉川文夫氏、江ノ電（江ノ島電鉄）を描く画家田口雅巳氏など江ノ電（江ノ島電鉄）を愛する方々へのインタビューものっており、ひじょうに、愛のある一冊となっております。
この「江ノ電百年物語」は、湘南に活動拠点をおく自然派志向のジャーナリスト集団である「湘南倶楽部」の方々が執筆にあたりました。
開業当時の様子から廃止となった駅の現況まで非常に細かく丁寧に江ノ電（江ノ島電鉄）の歴史について書かれていますので、これ一冊で江ノ電（江ノ島電鉄）の歴史を楽しく振り返ることができます。
「湘南倶楽部」の方々の細かく熱心な取材の様子がヒシヒシと伝わってくる一冊です。
また、本文中には、10系、300系、500系、1500系、2000系の車両図面、巻末には、乗車券や記念スタンプの今・昔、江ノ電（江ノ島電鉄）の略年表もついており、内容盛り沢山の本です。
今宵は、身近な江ノ電（江ノ島電鉄）の百年の歴史を振り返ってみてはいかがでしょうか。
興味のある方は、現在、「江ノ電百年物語」は、入手困難のようですので、お近くの図書館でご覧になるか、もしくは、上記リンク先の「Amazon.co.jp」にあります「アマゾンマーケットプレイス」で中古本をお求めになるなどして、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
