■今わたしにできることをやるしかない、運命は自分次第、逆境の言葉
●「今できることをやるしかない」
将来についての不安、恐怖。
この現状を打破するためには、「今、自分ができることをやるしかない」。
高望みしないで、自分の実力以上のことをしないで、理想の自分と現実の自分とのギャップに目を向けずに、今、自分ができることを精一杯やる。
それに勝る、現状打破の道はない。
なぜなら、高度な技術を持つプロ野球の選手でさえも、高望みをせずに、この「今できることをやる」を心がけているからだ。
例えば、日本屈指のストッパーとして名高い阪神タイガースの藤川球児投手は、昨年10月、ファン交流のためのトークショーで来季の抱負を「精いっぱいやれることをやります。優勝すると約束できないというのが本音です。いいプレーをしてその姿を見てもらいたい」と語った。
また、昨年、フリーエージェント(FA)権を行使して東北楽天ゴールデンイーグルスから、阪神タイガースに移籍した藤井彰人捕手は、入団会見で「僕は僕で自分のできることを精いっぱいやりたい」と述べた。
さらに、先日、交換トレードで東京ヤクルトスワローズから埼玉西武ライオンズに移籍した鬼崎裕司内野手は、「ライオンズに行っても自分のできることを精いっぱいやりたいと思います」と語った。
このように、高度な技術を持つプロ野球の選手でさえも、高望みをせずに、「今できることをやる」を心がけている。
ましては、普通の人ならなおさら、高望みせずに、「今できることをやる」しかない。
上記の例で、特に、藤川球児投手の「優勝すると約束できないというのが本音です」の言葉が印象的だ。
結果を気にせずに、今、自分ができることを精一杯やる。
こういう考え方だからこそ、試合の勝ち負けを左右する重要なポジションであるストッパーを何年も務めることができるのであろう。
緊張感が極限に高まるであろうストッパーで成功し続けているのであろう。
●「今できることを全力で 運は自分次第」
「今自分ができることを精一杯やる」と関連して、先日、こういう本をみつけた。
私が整理術の師として尊敬するデザイナーの佐藤可士和氏の奥様、佐藤悦子氏だそうだ。
現代の働く女性の憧れの存在という佐藤悦子氏でさえも、「今できることを全力で」と述べている。
「今できることを全力で」は、成功者の共通概念なのかもしれない。
この本のタイトルに「運は自分次第」とある。
わたしはこの言葉にもひかれた。
とくに最近、わたしは、日本一の大商人である斎藤一人氏が数多くの著書で述べている「ついてると言うとついてることが起きる」という「運」の大切さにも痛感したところである。
また、「同じ条件でも成功する人も失敗する人もいるということは、結局、成功はその人次第、自分次第なんだなあ」と思っていた。
だから、この本のタイトルにある「運は自分次第」という言葉にもひかれた。
ぜひ、「今できることを全力で 運は自分次第」を読んでみたいと思う。