■サービス経済化とは?、キーワードの意味、第三次産業進展・発展増加、動向傾向
●流通業界で唯一の公的資格とは?
流通業界で唯一の公的資格である「販売士」の勉強をしているわたし。
日本商工会議所・全国商工会連合会が編集したハンドブックをテキストとして日々学習している。
今日は、「小売業が扱う商品」と「小売業の流通段階における役割」を学んだ。
今日の学習で最も参考になった点は、「サービス経済化」である。
●サービス経済化とは?
「サービス経済化」とは、消費に対する価値観が、所有から利用へ転換してきていることを言う。
それでは、なぜ、「サービスの経済化」が今日の学習で最も参考になったのか?。
なぜなら、商品をただ売っているだけでは、この厳しい商業環境の競争社会では生き残るのは難しいという気づきを与えてくれたからだ。
サービス経済化の意味することとは、厳密に言うと違うのかもしれないが、わたしは、このような気づきを得た。
近年の小売業は、ショッピングセンター、ディスカウントストアー、大型スーパーマーケット、コンビニエンスストア、インターネットショップなどと多様化し競争が激しくなっているため、商品はだいたいどこでも似たり寄ったりの品物になってしまう。
こういった状況の中、ただ商品を売るだけでは、競争に勝てない。
かといって、価格で勝負するにも限度がある。
ならば、サービスで差別化していくしかない。
●どのようなことをしてサービスで差別化をしているのか?
例えば、全国各地にあるコンビニエンスストアは、お弁当やドリンク類などの他に、各種チケット、宅配便、保険、公共料金の払い込みなどのサービスを提供して他の小売店との差別化を図っている。
わたしの身近な例で言えば、先日行った古本店では、少し手もきれいな状態で本を販売するために全ての本に半透明の紙をブックカバーとして挟み込むサービスを行って、全国チェーンの大型店との差別化を図っている。
また、先日テレビで見た、東京にある酒販店の「カクヤス」では、ビール1本から無料配達を行い、他のリカーショップとの差別化を図っている。
さらに、小売業ではないが、参考までに、私がいつも利用する理容店では、髪を切るだけではなく、腕のマッサージや耳掃除のサービスを提供して、他店との差別化を図っている。
以上のような例を見ても、サービスで他店と差別化することが、これからの小売業では、大切なことになっていくように思われる。
先日読んだビジネス書では、「商売では、無料でできるサービスは何でも行え」とアドバイスしていた。
確かに、無料で行えることは、何でもやって他店と差別化をしていかないとならない。
また、ランチェスター経営の研究で有名な経営コンサルタント・竹田陽一氏も「商売は、商品3割売り7割」とおっしゃている。
売り7割とはおそらくは、他店と差別化できるサービスのことを言っているのだろう。
商品も大事だが、それ以上にサービスの方が大事ということである。
これからの小売業は、やはり、価格ではなく、サービスで他店と差別化することが、重要になっていくのは明白である。
このような気づきを与えてくれたので、今日の学習で最も参考になった点は、「サービス経済化」である。
今日学んだことを、今後の仕事、ビジネスに生かしていきたい。