■リストラとは?、本来の意味・解説~企業・会社の組織再構築、人員削減・解雇など~
●リストラとは?、本来の意味とは?
「人件費だけを減らすな!リストラを実施するのなら!」。
なぜか?。
なぜなら、リストラとは、本来、会社の人件費削減のみを指す言葉ではなく、事業を総合的に再構築することを意味する言葉だからである。
ちなみに、リストラとは、英語の「再構築」を意味する「Restructuring」(リストラクチャリング)の略語である。
●人員削減、解雇だけがリストラではない?
リストラとは、今、企業が行っている事業を、経理、運営管理、購買・仕入、人事・労務、通信、営業・サービス、アウトソーシングなどの面から幅広く総合的に見直すことである。
だから、人件費の削減は、リストラの数ある項目の一分野にすぎない。
●人員の削減が逆に事業に良くない影響を与えた例とは?
「リストラ=人員の削減」と見られがちだが、人員の削減を行った結果、逆に事業に良くない影響を招いている事例が見られる。
例えば、小売業界では、ローコストオペレーションを追求し、人手を減らした大規模小売店舗が、顧客サービスの悪化を招き、消費者から受け入れられなくなってきている事例が見られる。
また、外食産業でも、ローコストオペレーションを追求し、人手を減らした飲食店が、料理の提供時間が遅くなり、サービス低下を招いている事例が見られるようである。
以上により、リストラを実行するさいは、人件費の削減のみに注力することなく、現在、自社企業が行っている事業を、経理、運営管理、購買・仕入、人事・労務、通信、営業・サービス、アウトソーシングなどの面から幅広く総合的に見直す必要がある。
だから、「人件費だけを減らすな!リストラを実施するのなら!」。