●湘南タイプのスマートな気動車から車両全面にバケットを付けた珍しいディーゼルカーまで、様々な車両が活躍した熊延鉄道を旅してみませんか?~鉄道の本・書籍・写真集の紹介~
熊延鉄道をご存知ですか?
熊本県にあった熊延鉄道は、豊肥本線南熊本駅から、御船、甲佐といった小さな町を通って砥用まで走っていた非電化ローカル私鉄でした。
熊延鉄道は、大正4年に御船鉄道として開業したのが始まりでした。全長28キロほどの小さな鉄道でした。
しかし、車社会の到来により、昭和に39年に廃止、廃線となりました。
ちなみに、熊延鉄道は、「くまのべ(鉄道)」ではなく、「ゆうえん(鉄道)」と読みます。ウ~ム。ムズカシイですねぇ。
さて、熊延鉄道の鉄道名、「熊延」ですが、見ておわかりかと思いますが、熊本と九州山地を越えた宮崎県延岡市を結ぶ構想があったため名付けられた名前です。
しかし、夢はかなうことはありませんでした。
この熊延鉄道は、非常にローカル色豊かな鉄道でした。
熊延鉄道では、湘南タイプのスマートな気動車(ヂハ201、202)から車両全面にバケットを付けた珍しいディーゼルカー(ヂハ101、102)まで、様々な車両が活躍しました。
また、Cタンクの蒸気機関車(1号など)、国鉄の入替機のような小さなディーゼル機関車(DC251)、これまた小さなニ軸客車(ハフ41など)も走りました。
これらの車両が、肥後の里の野山を走りました。
終着駅砥用の駅前では、オート三輪が列車の到着を待っていました。
このように、熊延鉄道は、非常にローカル色豊かな鉄道でした。
そんな、のどかで、どこか懐かしい熊延鉄道の旅を楽しんでみませんか? 。
実は、熊延鉄道の姿を収めたものが「熊延鉄道」(著作:田尻弘行/発行:ネコ・パブリッシング)として一冊の本・書籍となっております。
「熊延鉄道」をご覧になると、熊延鉄道を走った個性的な車両たちが豊富な写真でお楽しみいただけます。
また、ローカル色あふれる小さな駅舎、沿線の野山の風景などもお楽しみになれます。
本文もまた、熊延鉄道の歴史や、活躍した車両について詳しく述べられています。
さらに、蒸気機関車、ディーゼル機関車、気動車、客車の図面も掲載されています。
駅の線路配置をあらわした構内配線図も10駅分もが載っており、非常に興味深いです。
このように、「熊延鉄道」は、資料的にも大変価値の高い本です。
「熊延鉄道」は、あまり、鉄道の本や雑誌などでは、みかけることがない熊延鉄道の貴重な写真や解説文が満載です。
昔懐かしいローカル私鉄に興味のある方はぜひ、ご覧になってみてください。
楽しいひとときが過ごせますよ。
興味のある方は、ぜひ、この「熊延鉄道」を読んでみてください。