●鉄道廃線歩きを楽しもう!
あなたは、鉄道廃線歩きをしたことがありますか?。
過去に鉄道が走っていた、廃止となった線路跡の道を歩いたことがありますか?。
鉄道廃線歩きは楽しいですよねぇ。
例えば、草の生い茂った獣道と化した鉄道廃線跡を歩くと、「あ~、ここは10年前には、列車が行き来していたんだよな~」などと感慨深くなりますよね。
また、人の気配のない鉄道廃線跡を歩いていて、思いがけないところに、駅舎やホームが残っていたりすると、飛び上がるほどにウレシイですよね。
さらに、鉄道廃線跡近くの地元のおじいさんやおばあさんに鉄道が現役の時の姿を聞いたりするなどして、地元の方々と触れ合うのも楽しいものですよねぇ。
こんな感動を味わうと、鉄道廃線歩きって、現代に残された唯一の「冒険」、「宝物探しのアドベンチャー」のような気がしてきますよね。
●10作もの本が出版されている「鉄道廃線跡を歩く」シリーズ
実は、こんな鉄道廃線歩きの楽しみをまとめたものが、「鉄道廃線跡を歩く」(編著:宮脇俊三/発行:JTB)として本になっております。
「鉄道廃線跡を歩く」は名前を聞いたことがある方が多いかもしれませんが、1995年にシリーズ第1作目が出版されて以来、現在までになんと、10作もの本が出版されています。
この「鉄道廃線跡を歩く」が出版される前までは、鉄道廃線歩きは、どちらかというと、あまり知られることのない、マイナーな趣味でした。関係する書物も少ないものでした。
しかし、1995年の「鉄道廃線跡を歩く」の登場以降、アウトドアブームと相成って、「鉄道廃線歩きブーム」がおこりました。
例えば、テレビのアウトドア番組でも鉄道廃線歩きをしたり、NHKや民放などでも、鉄道廃線関係のドキュメンタリーを放送するようになりました。
そのため、この「鉄道廃線跡を歩く」は大ヒットしました。それ以降、いろいろな出版社から、鉄道廃線関係の書物が出されました。
しかし、現在までに、10作もの本がでているのは、「鉄道廃線跡を歩く」以外のほかには、ありません。
実は、「鉄道廃線跡を歩く」は、途中で、シリーズは終了する予定だったのだそうですが、鉄道廃線ファンの要望に応える形で現在までに10作もの本が出るまでになったそうです。
●本文、写真、地図が充実している「鉄道廃線跡を歩く」
そこまで、人気のある鉄道廃線本「鉄道廃線跡を歩く」の魅力とはいったい何なのでしょうか? 。
それは、本としてのつくりがひじょうにしっかりしているからです。
「鉄道廃線跡を歩く」は、旅行会社最大手のJTBが出しているだけあって、本の出来具合、まとまり具合がひじょうにしっかりしています。
例えば、本文は、大変詳しく書かれています。
廃線となった鉄道の歴史から現在の廃線跡の現状まで、詳細に書かれています。
また、掲載の写真も、廃線前の現役時の貴重な写真、廃線後の遺構の写真と豊富です。
廃線前の現役時の貴重な写真などは、「JTBという大手だからこそ、これだけのものを集められたんじゃないかなー」、と思うほど、貴重な写真が満載です。
また、本の中で取り上げる鉄道廃線には、国土地理院の地図に鉄道廃線跡をトレースしたものが掲載されておりますので、鉄道廃線の位置関係が一目でわかります。
さらに、すごいことに、鉄道廃線跡の現状を写した写真の撮影場所まで記されている念の入れようです。
巻頭には、作家、宮脇俊三氏の鉄道廃線跡紀行が載っているのも、興味深いです。
一方、本の巻末には、鉄道廃線に関する一覧表や地図などといった資料がついており、「鉄道廃線跡を歩く」は、非常に資料的価値も高いです。
●掲載されている廃止廃線路線数が多い「鉄道廃線跡を歩く」シリーズ
また、「鉄道廃線跡を歩く」は、一冊に掲載されている路線が、なんと、「60線」と多いのも特徴です(注、シリーズ9作目は、50路線、シリーズ10作目は、なんと、80路線)。
JR線、国鉄線、大手私鉄だけでなく、ローカル私鉄や森林鉄道、鉱山鉄道、貨物線などマイナーなものまで取り上げています。
線路の付け替えで廃止となった旧線までも取り上げており、とても興味深いです。
「1~8作目までが60路線掲載、9作目50路線掲載、シリーズ10作目80路線掲載……」、ということは、今までに610路線もの鉄道廃線が取り上げられたことになります。
これは、ほんとうにスゴイ数ですね。
日本全国のほとんど全ての鉄道廃線を取り上げたのでは? 、というほどものすごい数です。
「鉄道廃線跡を歩く」は、10ものシリーズの本がでておりますが、まずは、あなたの住む地元や興味のある所が掲載されているシリーズを読んでみては、いかがでしょうか。
「鉄道廃線跡を歩く」シリーズの総目次はこちらの方のページに詳しく紹介されております。
大変素晴らしく便利なページですので、ぜひ、参考にしてみてください。
興味のある方は、絶版や売り切れとなり入手困難となる前に、今すぐこの「鉄道廃線跡を歩く」をぜひ、読んでみてはいかがでしょうか?。
なお、この「鉄道廃線跡を歩く」シリーズについて、詳しくは下記をご参照ください。