暖房車とは?国鉄鉄道編成
鉄道ファンのあなた!
鉄道車両の「暖房車」をご存知ですか?
暖房車とは、国鉄時代、電気機関車が登場したさいに、技術的に難しかった電気機関車の暖房装置をまかなうために登場した車輛です。
蒸気機関車の場合は、蒸気機関車から送られる高圧蒸気や客車内の石炭ストーブで暖房を行っていましたが、電気機関車の場合は、暖房装置をつけるのが登場した当初は、技術的に難しかったそうで、そこで、暖房車の出番となったわけです。
暖房車は、石炭焚きのボイラーを搭載したものでした。
暖房車は、貨物列車の最後尾に連結された「車掌車」に小さな煙突がついたような小さな車輛でした。
車体は小さいのですが、する仕事は大きな車両でした。
「暖房車」は、電気機関車と客車の間に連結され、東海道本線や信越本線、仙山線などを走っていました。
昭和30年の最盛期には、107両もの暖房車が活躍しました。
しかし、電気機関車の暖房技術の進展により、昭和47年を持って、暖房車は、活躍の場を失いました。
珍しい暖房車の姿は、永遠に見ることができなくなってしまいました。
電気機関車の暖房装置をまかなった珍しい車輛「暖房車」を探る旅へ
この珍しい暖房車をみてみませんか? 。
実は、「暖房車」の姿をまとめたものが、「国鉄暖房車のすべて」(著者:岡田誠一/発行:ネコ・パブリッシング/RM LIBRARY(44))
として一冊の本になっております。
「国鉄暖房車のすべて」をご覧になると、「暖房車」の全貌を知ることができます。
奥羽本線、仙山線などを行く暖房車、尾久客車区、甲府機関区、久里浜機関支区などで休む暖房車の豊富な写真と、暖房車の歴史、種類から、技術面に至るまで暖房車の詳細がよくわかる解説文で、珍しい暖房車の世界を楽しむことができます。
暖房車のホヌ30、ヌ100、オヌ33などを紹介
「国鉄暖房車のすべて」は、ホヌ30形、ヌ100形、オヌ33形、ヌ600形、スヌ31形、スヌ32形、マヌ34形などの暖房車の話題を楽しむことができます。
さらに、「国鉄暖房車のすべて」には、マヌ34などの暖房車の貴重な図面もあり、資料的価値も高い一冊となっています。
「国鉄暖房車のすべて」一冊で、ほとんど、オモテに出る機会のない、貴重な暖房車の世界を見ることができます。
鉄道ファンでも知る人の少ない、記憶のかなたへ消えていく、暖房車の姿をみることができます。
今宵、「国鉄暖房車のすべて」で、歴史の片隅に消えて行く、珍しい鉄道車輛「暖房車」を巡る旅へでかけてみてはいかが?。
興味のある方は、絶版や売り切れとなり入手困難となる前に、今すぐこの「国鉄暖房車のすべて」をぜひ、読んでみてはいかがでしょうか?。